子どもたちはどんな進路を選べるの?(高校編)


進路選びの全体像はどんな感じ?

本日お話しさせていただくのは以下画像のうち「高校」です!

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高校にはどんな種類があるの?

まず、高校には大きく分けて「普通科」と「専門科」という2種類の分類があります。

普通科は、高校と聞いて一般にイメージされるような勉強を中心とした学校です。一方の専門科は、職業や研究に必要な専門的な知識を身に付けることを目的とした学校です。


最初に、普通科に分類される高校から詳しく見ていきましょう。

  • 公立高校(非中高一貫)
    学校に認められる居住地域であれば、誰でも受験可能です。
    費用は年間51万円ほどであり、教育水準は学校に応じて低~高までさまざまです。

  • 公立高校(中高一貫)
    中学から6年間過ごすことになる、中高一貫の公立高校です。
    高校から入学する場合は編入というかたちになりますが、編入枠は極めて少なく、公立中学校に進学した方については、基本的には検討対象外としてよいでしょう。
    費用は年間51万円ほどであり、中学受験に取り組んだ生徒が多いため、教育水準は他の公立高校よりも高くなる傾向があります。

  • 国立高校
    国立中学校と同様に、居住地域による受験制限はありますが、費用は年間51万円と安価であり、かつ付属大学で研究されている最先端の教育を受けることができます。
    それゆえに、教育水準は非常に高くなる傾向にあります。

  • 私立高校(非中高一貫)
    居住地域による受験制限がない学校が多く、誰でもチャレンジすることができます。
    都道府県トップクラスの学校から、容易に入学できる学校まで幅広く、教育水準は低~高まで分布します。なお、年間費用が105万円と高額になる点は注意が必要です。

  • 私立高校(中高一貫)
    中学から6年間過ごすことになる、中高一貫の私立高校です。
    教育水準は極めて高いですが、こちらも公立の中高一貫校と同様、高校からの編入枠は少なくなってしまいます。
高校の種類(普通科)


さて、次は専門科に分類される高校を見ていきましょう。
一般的な基礎教養に加え、工業・外国語・体育・観光など、さまざまな専門的知識を身に付けられる点が魅力です。ただし、高等専門学校は、工業系の知識習得が中心となります。

  • 公立高校(専門科)
    受験は必要ですが難易度が高くないため、教育水準は高いとは言えません。しかし、自分が興味のあることや、将来の職業に必要な知識を追求することができます。
    なお、費用は普通科と同額の年間51万円となります。

  • 私立高校(専門科)
    公立の専門科と同じような魅力があります。
    ただし、公立と比べて費用が高く、年間105万円必要となる点には注意が必要です。

  • 高等専門学校
    これまで述べたいずれの普通科・専門科高校と比べても、非常に特殊な位置付けにある学校です。
    まず、通学の期間は3年間ではなく5年であり、かつ単位制の授業選択を採用するなど、高校よりも大学に近しい雰囲気があります。
    公立・私立の専門科と同様、専門的知識を身に付けられるという点は共通しますが、高等専門学校の入学には高い学力が求められるため、入学にはしっかりとした準備が必要になります。

高校の種類(専門科)


みんなはどんな進路を選んでるの?

まず、普通科:専門科の比率を見てみると81%:19%であり、大半の中学生が普通科に進学していることが分かります。

普通科の内訳を見ると、公立高校(非中高一貫)が全体の51%を占めて最も大きく、次点で21%の私立高校(非中高一貫)、そして8%の私立高校(中高一貫)と続きます。

専門科の内訳は、公立高校(専門科)が12%、私立高校(専門科)が5%、そして高等専門学校が2%となっています。

高校生の進路の割合


どれくらいのお金がかかるの?

毎年かかるお金について改めて見てみると、高等専門学校と公立・国立高校は50万円前後と比較的安価ですが、私立高校は2倍の100万円と大きく離れています。

小学校や中学校と傾向は同じですが、やはり私立の金銭負担は大きくなってしまうので、注意しておく必要がありますね。

高校の費用


どうやって進路を決めるの?

ここまでの集大成として、高校の進路の決め方を4つに分類しました!
ご家庭の状況に当てはめながら、適切な進路を選んできましょう。

まず、就きたい職業や身に付けたい専門性が決まっている場合は、①専門科型(専門科のある公立・私立高校、または高等専門学校)に進学することをおすすめします。ただし、就職に大学卒業資格が必要な職業については、その限りではありません。

次に、最難関大学・難関大学や医学部を志望しない場合は、②一般レベルかつ普通科のある公立・私立高校(非中高一貫)がおすすめです。

最難関大学・難関大学や医学部を志望し、かつ中高一貫校に在学していない場合は、③ハイレベルかつ普通科のある公立・国立・私立高校(非中高一貫)がおすすめです。

そして、既に中高一貫校に在学している場合は、④そのまま高校過程に進学しましょう。

上記の①~③まで絞れたら、各校の教育方針や学費、進学したい大学への実績などを踏まえ、どの高校に進学するか具体名まで落とし込んでいきましょう。

高校の進路の決め方


さいごに

いかがでしたでしょうか?

高校は中高一貫校に在学している方を除き、すべての子どもが受験することになります。義務教育の対象からも外れ、一人の大人として自立してくるタイミングなので、間違えずに子どもにとって最も幸せな進路を選ぶようにしましょう。




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