おすすめ進路 その9「勉強はほどほどに! 高等専門学校に進学」

今回は、合計13回にわたって未就学~大学院までのおすすめの進路(=教育方針)をご紹介しているうちの、第9回目になります!

そして、教育方針その9は「勉強はほどほどに! 高等専門学校に進学」です。
高等専門学校は、普通科の高校と異なる5年制を採用しており、一般教養に加えて工業系の専門的知識の吸収・実践に取り組んでいます。中学時点で身に付けたい専門性が決まっている場合などは、非常に魅力的な進路となるでしょう。


そもそも13種類の教育方針ってなに?

毎回の繰り返しですが、13種類の教育方針は、まずは「子どもにとっての幸せ」を考え、その幸せを実現するために適切な進路はなにか?という発想で考えられています。

「子どもにとっての幸せ」の定義

  1. 良い職業に就いて、高い社会的地位・金銭を得る
  2. 今を楽しみつつ、将来も平均水準の生活を送る
  3. 勉強のストレスを感じず、今をできる限り楽しむ
  4. 社会的地位・金銭は高くなくとも、希望する職業に就く

「子どもにとっての幸せ」の定義について考えた記事もありますので、ぜひご覧ください!

そして今回お話しするのは、「今を楽しみつつ、将来も平均水準の生活を送る」という幸せを手にするため、ほどほどに勉強して高等専門学校に進学し、その後大学編入・大学院進学や就職などを目指す教育方針です。

教育方針の一覧


今回の教育方針では、どんな学校に進むことになるの?

今回の教育方針は、中学校まではいたって普通の進路です。つまり、公立を中心に受験なしで進学していくことになります。

しかし、高校入学のタイミングで一般的な公立校・私立校などに進学をせず、工業系の専門的な知見を身に付けることを目的とする「高等専門学校」に進学するという点が、他の進路と大きく異なります。

高等専門学校は5年制を採用しているため、高等専門学校を卒業した後は、身に付けた専門性を活かしてそのまま就職したり、あるいは大学に編入(3年次からの編入)して専門性を深めたり、他分野の学習を行うことができます。
また、高等専門学校には2年間の「専攻科」が設けられているため、同じ環境で継続して発展学習を行うことも可能です。

教育方針_進路マップ


今回の教育方針の特徴は?

本教育方針の最大の特徴は、既に述べた通り「高等専門学校」という特殊な教育機関で5年間を過ごすことにあります。

このような進路が特におすすめされるのは、中学卒業時点で工業系の専門的知見を深めたいと考えている方や、専門的知見とあわせてハイレベルな一般教養も身に付けたいと考えている方です。

専門的知見を身に付けるだけなら、公立校や私立校の専門科に進学することも一案ですが、高等専門学校では入学時に高い成績が求められるため、おのずとハイレベルな授業内容となり、優秀な学生が集う傾向にあります。

また、高等専門学校は国営中心であるため費用が非常に安く、公立・国立高校と同水準の学費しかかかりません。結果として、大学院まで進学する場合でも合計1,374万円ほどと非常に低い金額で進学することができます。

一方、専門性を身に付けるということは、将来の選択肢を絞り込んでいくということにもなりますので、卒業後の進路が普通科高校よりも限定されてしまいます。
また、高等専門学校に在学しているときに最難関大学に編入したいと考えたとしても、ハイレベル高校比での進学実績は劣っている点にも注意が必要です。

教育方針_進路まとめ


さいごに

いかがでしたでしょうか?

周りに高等専門学校に進学した方がいなければ、なかなか馴染みのない進路かもしれません。しかし、身に付けたい専門性が決まっている場合は、最速で実践経験を積むことができますし、かつ一般教養も非常にレベルが高いため、おすすめできる進路となります。

次回は、教育方針10の「今を楽しめ! 一般私立に進学」をご紹介します。これまでは、将来を見据えてある程度は勉強していく方針でしたが、将来よりも現状を優先し、勉強量を最小に抑える教育方針となります。選択肢の一つとして、ぜひご覧くださいませ!




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